LPガスとは?
LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化) Petroleum(石油) Gas(ガス)の頭文字をとったもので、常温では気体ですが、圧力をかけたり冷却することで簡単に液体になる特性からこう呼ばれています。
LPガスには「プロパン」と「ブタン」があります。プロパンはマイナス42°Cまで気体の状態のため、「プロパンガス」は気温が低くても使えて火力が高く、主に家庭や業務用の調理器具・ お風呂・給湯器・暖房機・ガスエアコンなどに利用されます。「ブタンガス」は携帯しやすいためカセットボンベやライター、スプレーなどに使われています。
LPガスの特徴
- ●LPガスは、環境負荷が相対的に小さく、クリーンなエネルギーであると位置づけられて
います。また、LPガスそのものには人体に有害なCO(一酸化炭素)は入っていません。 - ●LPガスは設置や復旧が容易な分散型エネルギー。これまで地震などの大規模な災害が起き ても被災地での緊急の炊き出し、仮設住宅への熱源供給やLPガス車による人員・物資の輸 送などにすぐに対応したことから災害に強いことが実証されています。
- ●LPガスは空気よりも重く、もれると低いところや、物かげにたまる性質があります。
もしガスがもれたら特に下の方の風通しを良くしてガスを屋外に追い出しましょう。 - ●LPガスは本来無色無臭のプロパンガスですが、ガス漏れ時にすぐ
に気が付くようにタマネギが腐ったような匂いをつけてあります。 - ●LPガスが燃焼するためには新鮮かつ、たくさんの空気(酸素)が必要です。室内でガスを 使用するときは、十分に換気をしてください。換気が不十分な場合は、不完全燃焼を起こし CO(一酸化炭素)が発生しますので十分注意してください。
- ●LPガスは、液体になると250分の1になり、大量のガスを簡単に移動することができます。そのため、LPガスはボンベにガスを充てんして、トラックで家庭のお客様へお届けします。
都市ガスとは?
都市ガスはガスの製造工場で作られたガスを、地下にうめられたガス管を使ってたくさんのご家庭に供給するタイプのガスです。都市ガスは原料や作り方の違いによって、日本では7種類に分けられており、エネクルが工場やご家庭にお届けするのは13Aという種類の都市ガスです。この都市ガスの原料には、国産天然ガスとLNG(液化天然ガス)があります。国産天然ガスとは、地下から発生する炭化水素を主成分とした可燃性ガスの総称です。現在わが国では北海道、新潟県、福島県、千葉県等で産出され、不純物が少ないので、熱量調整と付臭を行い、都市ガスとして供給しています。また、LNG(液化天然ガス)とは天然ガスを液化工場で炭酸ガス、硫化水素、重質単価水素等を精製除去してから、約-162℃まで冷却し、液化したものがLNGです。我が国には海外で産出した天然ガスを液化して、LNGタンカーで運ばれてきます。天然ガスの成分のほとんどはメタン(CH4)でできており有害な一酸化炭素が含まれていません。
都市ガスの特徴
●天然ガスの大部分は無色無臭のメタンガスです。安全のため、漏れた時などにすぐに分かるように匂いをつけています。燃やした時に出るCO2の量が、石油や石炭などに比べるととても少ないのが特徴です。また光化学ガススモッグの原因となるNOx(窒素酸化物)の発生も少なく、ぜん息や酸性雨の原因となるSox(硫黄酸化物)はまったく出ない環境に優しいクリーンなエネルギーとして期待されています。
●天然ガスは世界各地に豊富に埋蔵されています。
近年新たな天然ガスとして北米を中心にシェールガスを含む「非在来型」の天然ガス開発が進んでいます。これらはここ数年で採掘技術が大幅に向上し、積極的に利用されるようになりました。このことにより、安定的に得られる可能性が広がり、「供給安定性」は大きく向上しています。
●空気よりも軽いです。滞留することがありませんのでより安全性が高まります。
●都市ガスが完全に燃焼するためには、たくさんの空気(酸素)が必要になります。都市ガスを使う時には充分換気をお願いいたします。換気が不十分な場合は、不完全燃焼を起こしCO(一酸化炭素)を発生させますので十分注意してください。